“読書”と“資格取得(今は司法書士)”と“音楽鑑賞”のメモ

 

Planned Happenstance 〈偶然〉=〈必然〉

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Posted on 09:25:34 «Edit»
2008
01/21
Mon

 「史上最年少の22歳で世界王座を奪取」「IBMスーパーコンピュータと“世紀の対決”」「15年間、世界チャンピオンのタイトルを保持」のガルリ・カスパロフの著作。チェスの天才と言われるカスパロフも、勝利のためには“戦略”を必要とすることがわかる。
 本書には彼の知恵が満載されているようだ。読むと、私が戦略について知りたかった多くと、特にその本質について知りたかったあらゆることが書いてある!!

決定力を鍛える―チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣
決定力を鍛える―チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣ガルリ・カスパロフ 近藤 隆文

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 チェスを人生や政治等になぞらえて語る偉人の言葉を目にしたことは多い。著者はチェスの世界で超一流の人間だ。本書をひいて自分の人生やキャリア形成に対する考え方に当てはめ、いろいろ考えることは、得るものも多いだろう。“戦略論”を中心に思い巡らせてみた。

■戦略プランに基づくこと

 どんな速さであれ、大きな成功をおさめている棋士は、読みの根拠をあくまで戦略プランに置く。ガイドとなる戦略があれば、最大の効果と最大の速度は相互に排他的にはならず、双方を兼ね備えた分析が可能なのである。
 長期的な目標がなければ、受け身の決断しかできなくなり、自分のゲームをするのではなく、相手に合わせてプレーするはめになる。つぎからつぎへと新たな反応をするうち脇道にそれ、やるべきことを忘れて目の前にあるものにとらわれてしまう。


 自分が生きている“場”の主人、人生の主人であるためには、長期的な目標が必要だ。それなしでは、反射神経で生きることになる。他人に良いように誘導されても、それと気づかない。ある意味、それはそれで幸せかもしれないが。
 また、誰もが幸せを望み、それを目標にして行動していると思ったら大間違いだ。うっすら幸せを夢見ながらも、それとは逆の破滅的な行動をし続けてしまう人がいる。かつての私もそう。あるいは誰でも一時的にせよそのような事態に陥ることがあるものだ。心理学、特に精神分析的なそれは、そのメカニズム、人間の本性について多くの示唆を与えてくれる。こういった矛盾、矛盾によるストレスから逃れるためにも、戦略プランの策定や、これを検討することは有益だ。

■ゴールを決め、そこから逆算して中間目標を定める

 戦略家はまず遠い未来のゴールを設定し、そこから現在へと逆向きに考える。・・・(省略)・・・局面のどこに運があるかを評価し、目的を定める。それから、その目標を達成するための手をひとつひとつ割り出していく。
 こうした中間目標はきわめて重要だ。戦略上好ましい条件を創り出すのに不可欠な要素である。


 これが戦略のキー・ポイントだ。さらに、つぎのことをおろそかにするわけにはいかない。

 私たちは最終的なゴールを設定すると、その達成に必要な手順を検討せずに突き進んでしまうことがままある。戦略を成功させるには、どんな条件をそろえなければならないのか? どんな犠牲が求められるのか? どんな変化が必要で、その変化を引き起こす、もしくは可能とするために何をしたらよいのか?


 前半の目標設定は、「夢」や「願望」に似ているため肯定的な雰囲気だ。それに対し、後半においては「どんな犠牲が求められるのか?」など、現実的な、いわば「ネガティブ」な部分に向き合うことを求められる。
 しかし、ここの詳細な検討なしには、実行時において早晩挫折するのは目に見えている。自分の能力や置かれた環境、対象とする領域のマーケティングなど、ここでの調査と分析が後の実行力の鍵になる。

■ゴールと中間目標を追求して前進をつづける

 ゴールと中間目標を定めるのが最初のステップ、それらを追求して前進をつづけるのがつぎの段階である。


 自己の分析を信頼し、勇気をもって信じるままに行動しなくてはならない。戦略の成否を左右する条件をつねに監視する必要がある。方針からはずれることなく、よしあしにかかわらず結果を、そして目下継続中の決断を厳しく問うことだ。
・・・(省略)・・・一流の実績を挙げている人々は、自己と自己のプランを信じ、そのプランが信じるに値するものになるよう努力を絶やさない。これが正のサイクルとなり、努力が願望を強め、願望が努力に拍車をかける。自問することを、過信と落胆という障害に打ち克つ強さのある習慣にしなければならない。それは絶えざる訓練でのみ発達させられる筋肉だ。


 ここが問題だ。戦略は実行に移され、達成されなければほとんど意味がない。挫折することなく、「努力が願望を強め、願望が努力に拍車をかける」という「正のサイクル」に乗っかるまでが特にきつい。「絶えざる訓練でのみ発達させられる筋肉」が必要だというが、その点私の筋力はほとんどない。今回の司法書士を目指す努力は、挫折に打ち勝つ筋力を大幅に強化する良い機会になりそうだ。

 前進を妨げるものとして、カスパロフは「方針転換の圧力」を挙げている。

 人は敵に難題を突きつけられると、敵の発想を論破したい、抵抗したい、挑戦に応じたいという強い誘惑に駆られる。もちろん、まさしくそれが敵のねらいであり、だからこそ挑発に乗ってはならない。すでに優れた戦略を立ててあるとしたら、それを捨て敵に合わせる理由があるだろうか? ここでは強い自己抑制が求められる。方針転換の圧力は内からも外からもかかることがあるからだ。自我は敵の土俵でも勝てることを証明したがるし、そもそも実在もしくは潜在する批判的な人々を黙らせたいと思うものである。


 わかるな、それ! 私はこれによく引っかかる。プライドやこれの裏返しの自信の無さが、上記トラップにはまらせるのだろう。「ここでは強い自己抑制が求められる」のだが、私は、この「内からも外からもかかる」圧力に屈しがちだ。気をつけよう。
 しかし、環境の変化に応じた対応というのも大切だ。「柔軟すぎず、頑なすぎ」ない態度も必要だという。

 変化が不可欠な場合もあるが、それを実行する際は熟慮と正答な理由がなくてはならない。負けているときは必要のないものまで変えたくなるし、勝っていると大惨事の瀬戸際にあっても万事順調と思いこみやすい。ずさんな戦略がいけないのだと性急に考え、ころころ戦略を変えるのは、戦略がないも同然だ。環境が激変した場合にかぎり、根本的な変化を検討すべきである。
 柔軟すぎず、頑なすぎず、適度なバランスを保たなければならない。戦略家は自身の戦略に対する信念と、それをやり遂げる勇気をもたなくてはならず、と同時に、変化が必要になったらすぐ気づけるよう心を開いておかなくてはならない。変化について慎重に考慮し、いざとなったら決然と実行する。成功が失敗ほど綿密に分析されることはまれであり、私たちは勝利の原因を周囲の状況に探るのではなく、優秀であるからと短絡しがちだ。うまくいっているときこそ、疑問をいだくことがなおさら重要になる。現状で十分だという考え、過信はミスを招く。


 心を開いておくこと。変化が必要になったらすぐ気づけるように。ただやはり、「やり遂げる勇気」を維持することが難しく、人が安易に方針を変えてしまう方向に流れやすいことに気をつけよう。

■戦略家であるための基本態度

 “なぜ?”こそは、職務を果たすだけの者と先見性のある者を、単なる策士と偉大な戦略家を分かつ問いである。自分の戦略を理解し、発展させ、そのとおりに実行したいのなら、たえずこの問いをいだかなければならない。私は初心者のチェスを観ているとき、ひどい手を目にすると、なぜその手を指したのか尋ねてみる。ほとんどの者は何も答えられない。きっと、なんとなくその駒を進めるのが最良の選択に思えたのだろうが、いうまでもなく、それは戦略上の目標を念頭に置いた深いプランの一環ではない。ひとつ手を指すまえに、ひとつ決断するまえに、毎回立ち止まってこう問いかけることは誰にとっても大いに役に立つことだろう。「なぜこの手なのか? 私は何を達成しようとしていて、それを達成するのにこの手はどう役立つのか?」


 立てた戦略に照らして、あらゆる行動にその意味を問いかける。意味を見いだせないことは出来るだけやらない。

 また、よく戦略本で説明される「戦略と戦術の違い」についても、明快な答えがあった。

 戦略が抽象的で、長期的な目標に基づくのに対し、戦術は具体的で、目下の最善の手を見つけることを基礎とする。戦術は条件や形勢に左右される。つまり攻守の状況しだいだ。戦術上の好機を迅速に活かさなければ、形勢が不利になることはまず間違いない。


 私たちはみな、分析と経験を組み合わせて決断の基準にする。ねらいとするのは、そのプロセスを認識して、よりよい決断を下せるようにすることだ。そのためには視野をひろげ、戦術上の決断がもたらす結果を評価できるようにしなければならない。言い換えると、戦術を正しい方向にとどめるために戦略が必要なのである。



 上記は、私が特に興味のある“戦略論”の部分のみの紹介だが、本書には全編にわたり、著者の経験に裏打ちされた「戦い方」「生き方」のエッセンス、彼の強さの秘訣が明快な言葉でちりばめられている。具体例も、日常のことから、チェスのこと、政治や社会問題など幅広く、面白く読める。
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