“読書”と“資格取得(今は司法書士)”と“音楽鑑賞”のメモ

 

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Posted on 21:55:22 «Edit»
2007
12/09
Sun

Category:読書〔人文科学〕

法という現象―実定法の社会学的解明 土方 透 


法という現象―実定法の社会学的解明 (叢書・現代社会のフロンティア 8)
法という現象―実定法の社会学的解明 (叢書・現代社会のフロンティア 8)土方 透


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 私は法律を勉強し始めた初心者。試験としての学習だが、「なんで人はこの文章(法令)の言うことを聞かなきゃならないんだ」などと、根本的な疑問にふと我に返ることがしばしばある。何とも言い難いが、常に法律に対峙したときに変な違和感を感じている。
 このモヤモヤを晴らす助けになるのではと本書を手にとった。上記の意味でまず目につけたのは「第II章 妥当性」だ。

 法は法的手続によって法的に制定される。そうした法は、本来「法」以上のいかなる価値をも持ちえない。その内容と価値は、法的手続によって支えられた一種の「決めごと」である。既存の法の妥当性(の不足)を理由に(法の上部ないし外側から)法の変更をもくろむ「なにもの」か──自然、理性、合理的判断、利益、民意、歴史の発展法則、民族の目標、国際情勢等々なんであれ──は、既存の法に対してあらたなる「法」として働くこととなる。つまり、このあらたなる法は、みずからが「決めごと」以上の「決めごと」として働くことを当初から容認・予定している。したがって、それは「決めごと」たろうとする法を超えた法である。ただし法以上にはなれない。なぜなら、法にとどまらなければ、法として機能しないからである。要するに、「法の支配」をも支配する法を(法を超えていながら、しかし法として)作り出すようなものである。これは矛盾である。


 ここが、本書の中で最も共感した部分である。しかし、最後の「これは矛盾である」が引っかかる。
 果たして、実定法としての法が「みずからが『決めごと』以上の『決めごと』として働くことを当初から容認・予定」せずに存在したことがあったのだろうか。「法の変更をもくろむ『なにもの』か」との戦いがない〈接続〉というものがあるのだろうか。私の感覚では、制定法だろうと慣習法だろうと、それが法として立ち現れる時点で常に何か邪悪なものが仕込まれている気がしてならない。
 私が、ニーチェに始まる権力論(フーコーのような)やブルデューの社会学的あばきが好きなのは、この矛盾をこそ前提にしているからである。それともか、本書は法の「別の有り様」を描こうとしているのか?
 もう一つ引っかかるところがあった。「法的な把握・記述は、社会をより先鋭かつ詳細に描写しうる。この意味で部分の集合は全体より大きい」というとき、「法的な把握・記述」は誰がするのか。法自体ではあるまい。ものも食う、排便もする法律学者や弁護士の輩だろう。「部分の集合」が「全体より大き」くなってしまうのは、法律学者や弁護士を社会の外部に置き特権化しているからなのではないだろうか。もっとも〈法自体〉というものがあるのなら、話は別だが。ブルデューだったら、この辺りの対立軸を〈ハビトゥス〉だったかでやり過ごすんだろうな。懐かしい。

 以上は、批判というか、民法と不動産登記法しか手につけていない、法律も社会学も素人の私が、一部を読みかじって、学生時代の思い出と共に、自らの学問的〈好きずき〉を語ってみただけのもの。本書がルーマンとかいう人のシステム論の発展的試みなのであろうこともわかるし、また、その理論的前提についてとやかく言うつもりもない。
 むしろ、本書には全体に渡って、〈自己言及〉の無自覚に埋没されまいとする、ある種緊張感がみなぎっていて、語り口もクリア。社会学というか哲学的に興味深く、とても好感が持てる。
 法律(試験)勉強において、私の中ではちょっとしたカンフル剤になりそう。哲学的「モヤモヤ」に襲われたときの一つの対抗手段として、もしくは一つの強力な〈実用書〉として利用していきたい。
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テーマ: 哲学/倫理学

ジャンル: 学問・文化・芸術

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 こんにちは

いつも楽しく見させてもらってます。
最近、会社のセキュリティが厳しくて、閲覧はOKだけど書き込みは出来ないんだ。。気になる記事があるとコメントしたいんだけど、そうゆうわけで出来ない。今日は某所からの投稿。

さて、勉強のほうは進んでいますか?
僕は昨日、たまたま「カバチタレ」を読んで、あらためて法律屋ってすごいなーと思いました。前に読んだのは5~6年前かな。。まさか身近な人が法の世界に行くとは思ってなかったしね。まぁ、そうゆう世界に挑戦できるってことを、かなり羨ましく思っているところです。なにはともあれ、頑張って下さい!! 君なら出来るよな気がするし。。 絶対合格だ!!!! じゃ。

  by chai

 まさにシンクロニシティ!

 「明日久しぶりにchaiにmixiかなんかで連絡とろう」と昨日思っていたところだよ。奇遇だ。

 それはそうと、この本の著者、覚えはないかい? chaiも会ったことのある人だよ。
 翻訳本はいっぱい出してたけど、とうとう自分の本を出したんだ!と思って、懐かしさと共に記念として感想を書いたんだ。
 「法」への社会学的アプローチに興味が行って(試験にはまったく関係がないけどね)、検索かけてたら偶然発見した。最近出版されたばかり。抽象的だけど語り口が明晰で簡潔。議論の根底に著者自身の個人的経験や思いも込められていて、いい本だと思う。

  by 管理人

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