“読書”と“資格取得(今は司法書士)”と“音楽鑑賞”のメモ

 

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Posted on 10:36:06 «Edit»
2007
09/02
Sun

Category:┣読書〔社会情勢〕

乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない 橋本 治  


乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない (集英社新書)
乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない (集英社新書)橋本 治


おすすめ平均 star
star橋本治流処世術
star読んでも良い一冊ではあるが、読むべき一冊では全然ない。
star養老孟司の『バカの壁』と同じくらい分かりにくいところも
star「上司は思いつきで」のような後味がない
star開かれた「経済学」論議の突破口として

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 日本はモノで溢れかえっている。いくら不景気とはいえ「金さえあれば」なんだって手に入る。今あるものに満足してしまった人に、モノを買ってもらうのは至難のワザ。それでもドンドン買ってもらって、金を使ってもらわなければ、経済は動かない。
 この状況で経済を活性化するにはどうしたらいい? 本書は「『経済』は、『必要』の上で成り立っているわけでも」なく、「世界経済は、もう『限界の中』で動いている」という。

 世界には、二種類の人間しかいません。「金を持っている人間」と「金を持っていない人間」です。「金を持っている人間」は、「金を持っていない人間」に金を与えて、生産活動を行わせます──これが、今の世界の「経済」です。しかもこの「経済」は、「必要」の上で成り立っているわけでもありません。「欲望」というフロンティアの上で成り立っているのです。ということはなんなのか? 「人の欲望は、世界経済の指示によって動いている」です。一見すると逆のようです。「世界経済は、人の欲望によって動かされている」──普通はこのように考えられているようですが、よく考えれば、これが違うということくらいは分かるでしょう。
 世界経済は、もう「限界の中」で動いているのです。「必要」を超えた「欲望」だけが、これを動かせるのです──そのことは、経済を動かしている人なら、もう分かっているのです。それが分かっていなかったら、「投資」という経済活動の中で損をします。だったら、経済は人の欲望を動かすでしょう。経済用語ではこれを「需要を喚起する」と言いますが、経済の用語は、「いるかいらないのか分からないが、自分はそれを“ほしい”と思う」という「欲望」と、「必要に基づく=需要」との間の線引きをしてくれません。その線引きがないことを前提にして、世界は人の欲望を動かすのです。

 「世界経済は、人の欲望によって動かされている」を逆転させて、「人の欲望は、世界経済の指示によって動いている」というわけだ。確かに、そう考えると今の経済の動きはわかりやすくなる。「欲望」なんて半分無意識だから、その人の意志よりは、環境とか情報操作に動かされやすい。誰だったか哲学者も「欲望はいつも他者の欲望だ」くらいのことを言っている。そうさ、みんなの欲望を作ってやればいいのさ!!
 ここ数年の実感がないのに「いま日本は景気が良くなっている」情報もこれで考えると得心がいく。次の説明は、テレビ東京の経済ニュースに出てくる「エコノミスト」が経済を楽観視する発言を留めないことに対して、日ごろ私が感じていた違和感を氷解してくれた。

 日本経済の中に投資の対象がなくなったら、日本を拠点とするエコノミスト達は、その拠点を日本から移さなければならなくなります。「そんなことを言うはずはない」の以前に、彼等は「でもまだどこかに投資の対象はあるだろう」という考え方を、日本経済に対してします。「将来の成長が期待出来る企業」があって、そこに投資を考える競争相手がいなかったら、そこに投資をしようとする投資家は「将来の利潤」を独占的に手に入れることが出来るのです。投資家にとってこんなおいしい話はないのですから、「ボロ船になった船団」と思われるものの中に「使えそうな船」を発見するのは、エコノミストの義務のようなものです。なにしろ株価というものは、「底値を打った」ということになったら、そこから「反発」をして、再び上昇するものなのですから。「株価が値下がりした」ということは、「株価が上昇する可能性を持った」ということでもあるのですから、ちゃんと存在している「日本経済そのもの」を見捨てるなどということはありえません。たとえ「見捨てたくなるような状況」があったとしても、決して「見捨てる」などとは言わず、そこに「可能性」を探そうとするのです。

 そりゃ、「景気はいい」を連呼し、本当にみんながそう思ってモノを買えば景気は良くなるだろうから、言うだけ言えばいいのかもしれない。ともかく、意識しておくべきは「エコノミスト」は客観的な経済評論家ではなく、彼らも経済に巻き込まれた当事者、利害関係人の一人に過ぎないということ。当たり前か。もともと、資本主義は善悪の彼岸にたっている(?)んだから、それでよし。

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