“読書”と“資格取得(今は司法書士)”と“音楽鑑賞”のメモ

 

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Posted on 09:34:23 «Edit»
2007
08/26
Sun

Category:┣読書〔身体論〕

グズな大脳思考デキる内臓思考 崎谷 博征 


 脳や精神も、臓器もしくはその働きの一部でしかない。このことは、必ずしも心や魂の精神性を否定することにはならない。そうではなく、理性や自我を、物質的なものや本能的なものから遊離し、独立したものと考える“過誤”から救ってくれるものだ。
 「我思う、ゆえに我あり」に始まる近代哲学的な自己像・自意識は、精神と肉体の二元論に縛られて、精神を唯我論的な荒涼とした世界に閉じ込める。さらには、われわれを孤独に追いやり、“ジコチュー”を増長させる。
 こうした近代性の病理を、私たちは抱えて生きている。これを乗り越える試みとして、私は身体論に興味を持っている。

グズな大脳思考デキる内臓思考―「アタマのいい人」の考え方はどうなっているの?ハラを鍛えて、やさしくカシコイ人に
グズな大脳思考デキる内臓思考―「アタマのいい人」の考え方はどうなっているの?ハラを鍛えて、やさしくカシコイ人に崎谷 博征


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star考え過ぎをやめることで見えてくること。
starいや、最近のNLPは「身体」も扱うんですけど....
star今後の参考に!
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 本書ではこう言う。自意識は「最大の『大脳思考』の産物で」あり、「『生き残る』という本能(内臓思考)に、必要以上に蓋をして、建前(大脳思考)がはびこれば、私たちは方向性を見失ってしま」う。「勝手な自己像さえ振り払えば、世の中の価値などは、人間の勝手な作りごとだと腑に落ちるはず」と。

 思考を流行の「脳科学」の視点から論じ、思考を生じる大脳を内臓の一部として説明する。

 人間の脳といっても、腸などの内臓や筋肉を支配する神経系が、コンピュータとして巨大化しただけなのです。
 昔の日本人も、このことをあたまではなく、ハラでわかっていました。
 それは、「はらわたが煮えくり返る」「胆がすわっている」「腑に落ちる」「肝に銘ずる」といった感情や情動をあらわす表現からもうかがい知れます。英語のガッツも元は「Gut]、つまり腸です。


 脳と腸は相関関係が高い、というか、脳は腸の延長上の一部なのだ。この感覚は、多くの身体論が指摘するところだ。そして、内臓と脳の関係をこうまとめる。

第一の脳:内臓
 生命の根源的な欲求をつかさどります。

第二の脳:脳幹・大脳旧皮質
 内臓の動きと強い関係を持つ「内臓」脳です。

第三の脳:大脳新皮質
 土台である第一の脳(内臓)の欲求を満たすために、第二の脳の感情・情動の情報を利用して発達していく部位です。


 本書は啓蒙書なので、ビジネスに応用してこう言う。

 私たちは、問題のある交渉ごとは嫌なものです。
 慎重な人であれば、交渉の前には、いく通りものシミュレーションを何度も「あたま」でおこなってから望むでしょう。
 しかし、いざ交渉の場に立つと相手のペースにはまっていき、気がついてみると相手の手の平の上……ということもあります。
・・・(省略)・・・
 私自身が同じ失敗を繰り返していたので、このことについてある起業家に尋ねてみたことがあります。
 すると、「相手は、あなたがハラをくくっているとわかれば、それを敏感に感じる。うまくいかないのは、その場しのぎをしようとして、ハラをくくる覚悟がないからだ」と、単刀直入に答えてもらったことがあります。


 行き詰ったときは「内臓思考」に立ち戻って、まず「不要なものを削ってみる」ことだ。

 自分の本来の姿を腑に落とせば、現在やっていることのほとんどが必要のないことだと悟るでしょう。
 たいていの「大脳思考」では、余計な荷物を背負っています。その時の取りつくろいやテクニックばかりを追い求めて、本来必要のないことを後から足していきます。そして、目先のことにますます貴重な時間と労力が費やされていくのである。
 多くの人は、新しいマーケティングやセールス方法や新規事業など、仕事を増やしていきます。

 このような無理を背負い込むことは、過剰に「大脳思考を」を刺激することになります。
 新しいことを足していくのではなく、不必要なものをまず削っていきましょう。
 行きづまっているときこそ、新しいことに着手するのではなく、まず削ぎ落とすのです。
 足し算から引き算へ転換してください。あなたの事業にとって、あるいは人生にとって不必要なことを削るだけでも、新たな視野がひらけるはずです。


 そうした上で「ボトムアップの作業をおこなう」。

 不必要なものをそぎ落としたら、後は小さな行動で実践していきましょう。
 事業をする場合は、なるべく戦術を多く持ち、試行錯誤を繰り返します。何事も1回や2回でうまくいくことはありません。ビギナーズラックということはあっても、早晩いきづまります。


 私も、かつて多くの起業家と親しくなる機会を持ったが、確かに彼らには本書に指摘するような態度を見て取れた。何度も驚かされた記憶がある。
 私はたいてい彼らの発想とは逆をやろうとしていたものだ。要は、問題が起こるとそれを複雑化するのだ。その後の経験でも、中途半端に賢い人ほど、簡単なものを複雑に、問題のないところに珍妙な問題をこしらえるものだ、というのがわかった。

 本書の論は必ずしも科学的ではないだろう。すごいビジネスマンのすごい所以は何?という疑問に答える説明体系の一つだと思う。著者がそうした科学的“比喩”でいわんとすることは、伝わってくるものがあるし、わたし的にはとても納得がいく。
 どちらかと言うと、胃腸が弱く下痢をしやすい私は、やはり精神的にも脆く、苦難を乗り越える経験を有益な教訓として消化吸収する力も弱い気がする。またハラをすえていないから、タフな交渉では動揺を隠せない。行き詰まりを感じると、すぐに「大脳思考」に頼り、ハウツー本を漁る(本書を読んでいるのもその行動の現われとも言えるが・・・)
 本書には、そうした現代人に陥りやすい病理を乗り越えるヒントがあると思う。
 
 また、ここでいう「ハラ」は、いま私の興味のある「フォーカシング」にも相通ずるところがあり、面白い。
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