整体入門 野口晴哉  

 この本は深いです。整体会のカリスマ(?)、野口晴哉。いろんなところで引用されてる。

整体入門
野口 晴哉

整体入門
筑摩書房 2002-06
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おすすめ平均 star
star五拾、五重、五十肩、、、
star興味深いが、納得感は薄い
star体癖はその人の文章にもあらわれる

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 「頚椎ヘルニア」、いわゆるムチウチ症について。観念症状がかなり多くなってきたという話。
 「首の骨を正しただけではダメで、その被害者の心に触れなければ治らな」く、「自己同情型には痛みを与える」必要があるそうだ。

 被害者の心の中には、人に害されたということに対する憤り、悲しみがある。と同時に、害を与えられるような立場だったということに対しての自分への同情がある。
 そして、いつのまにか、自分をかわいそうなものだと思い込んでしまっています。憤りがあって相手を攻撃する方は陽性ですが、悲しい方は、自分で自分に同情しているのです。
 その自己同情ということが起こると、被害症状はドッと多くなって、いろいろな異常が内攻し、しかもつづく。あとになって異常が出てくる「後遺症」というものの大部分は、自分で自分に同情する心が動くからです。慢性病でも、自分で自分に同情したり、自分がかわいそうだとか、みじめだとか思うようになると、病気は急に悪くなります。
 そうなった頃からマゾヒズム的傾向が強くなってきて、それがつづいているうちに、かわいそうな自分がいよいよかわいそうであることに快感を感じ、みじめな自分がいよいよみじめになってゆくことに関心を抱き、同情をもち、同時にそれが快感に変わってゆくということになります。
 自分への同情というのは、他人は自分のように同情してくれっこないから、他人には、むしろ与えられる面を望むようになっているのです。
 そういう点では、痛いという操法は安心してできるという特色があります。痛いこと、苦しいこと、こんなにひどいことをされなければ治らない、それほどひどい目にあったんだ、そのために片足が不自由になった、寝たり起きたりの生活をしなければならない、とそれでもどこかで満足している。しかし、そういうところで酔っ払われたのではこちらが困ります。自分への同情に酔うこともほどほどにして、早く正常なところに引き戻さなければなりません。それには、治すのにも、痛いことに満足しながらも逃げたくなり、逃げて行きながら満足するという痛みの与え方が必要です。ただ余分に痛いからそういう気持ちが満足するのかというと、そうではありません。心のもうひとつ奥にその痛みが入って行くようにすることが大事なのです。
 頚椎の異常を治す場合、もしも相手にマゾヒズム的傾向が起こっていると見極めたら、痛みを与えるという方法がどんなテクニックよりも効果を発揮する面があることを知ってほしいと思います。


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